コールセンターは、人によって合う合わないがハッキリわかれる職業です。
合わない人は入社して2日〜3日程度で「合わない」と感じますし、合う人の中には以後コールセンターでしか働けなくなるくらい天職だと感じる人もいます。
もちろん、中にはとりあえず2ヶ月〜3ヶ月続けてみて、合う合わないを判断する人もいます。
これからコールセンターの仕事を始めようと思っている人が心配になるのが「合わなかった時、すぐに辞められるの?」ということ。
世間的には、どのような仕事であれ退職は1ヶ月に申し出るのが常識ですが、コールセンターではどのようになっているのでしょう。
研修中・OJT中は申し出たらすぐに辞められる
コールセンターに入社した後、一人で受電を始める前に必ず研修とOJTを行います。
研修とOJTの詳しい内容については、以前の記事を参考にして頂ければと思います。
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研修とOJTの期間はコールセンターにもよりけりですが、短い所で1週間〜長いところで1ヶ月程度です。
この研修とOJTの間であれば申し出をしたらすぐに辞められますし、実際に辞めていく人がいます。
研修中やOJT中というのは、まだ一人で電話を取れる状態ではないですが、時間を拘束されている以上きちんと給料は支払われます。
つまり会社からは"コスト"でしかない状態ですね。
なので合わなくて辞めたいと思っている人を、会社側はわざわざ強引に引き止めることはありません。
それに、研修とOJTは、コールセンターに向いていない人をふるいにかける要素も持ち合わせています。
研修とOJTについていけない人は、社員より直々に「採用できない」と宣告を受けてしまうのです。
そのため、会社側からすれば「合わないと思っているのに無理して続けてもらうより、早い段階で辞退してもらった方がよっぽど良い」のです。
実際、私自身も昔、研修中(入社して1週間後くらい)に辞めたことがあります。
もちろん、辞める際ある程度は引き止められました。ただ、業務が合わないと感じているので自分には無理ですときちんと話をしたら辞めさせてくれました。
OJT後は退職前1ヶ月前に申し出をする
OJTを終えると晴れて一人前のオペレーターになります。
一人前のオペレーターになるころには、コールセンターの仕事がどのようなものか大体掴めています。なので、この時点になって「やはり合わない」と感じる人は少ないです。
しかし、OJTまでは先輩オペレーターが横についていましたが、OJTを卒業すると完全に一人です。
やはり緊張感や不安は増えます。
そのため一人前になった後でも、業務についていけないと感じて退職を希望する人も少なからずいます。しかし、OJT卒業後は会社の戦力としてしっかりシフトに組み込まれているので、すぐに辞めることはできません。
申し出から1ヶ月後の退職となります。
退職申し出時は当然引き止められます。OJTを卒業できたくらいの人なのですから。
ただ、合わないと思ったのであれば、説得されても強い意志を持って辞める方が良いのではないかと思います。無理に続けても後々ストレスが増えるだけでしょう。
バックレはご法度
仕事があまりにも嫌になって、中には何の連絡もなしにバックレる人もいますが、バックレは本当におすすめしません。
退職届けを出したり、保険証や従業員証を返したり、会社から離職票をもらわなければいけないので、最終的には会社に顔を出さなければいけません。
バックレ後に会社に顔を出すことほど気まづいことはないでしょう。
もし、OJT卒業後にどうしても嫌だからすぐにでも辞めたいと思ったら、その時は言い辛いかもしれませんが素直に相談してみましょう。
会社も鬼ではありません。そこまでして辞めたいと言っている人を無理に引き止めることはないので、すぐにでも辞めさせてもらえるかもしれません。