コールセンターの時給が高い理由。なぜ？怪しいですよね

コールセンターの求人応募を見てみると、例外なく時給が高いですよね。

全国で比較的時給が低い沖縄（最低時給714円）でも、コールセンターであれば時給1,000円超えの募集案件を探すのも難しくないです。

時給が高ければ、バイトを探している身としては躊躇なく飛び込みたいところですが、ちょっと考えてしまいますよね。

「こんなに時給が高いなんて、もしかしてとんでもなくきつい仕事ではないのか？」と。

これに関しては半分当たりで半分ハズレです。

今回は、コールセンターの時給が高い理由について詳細を記載していきたいと思います。

コールセンターの時給

そもそも、コールセンターの時給って、他の職業と比べて本当に高いのでしょうか。

「職業」と一括りにしてしまうと、比較対象が限りないので、求人広告で見かけるアルバイトのみをピックアップして、その平均時給額を比べてみましょう。

厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、各業界のアルバイト平均時給額は以下の通りです。

• 家庭教師：1,821円
• 介護・ヘルパー：1,360円
• 製造業：1,117円
• パチンコ・スロット：1,200円
• 運輸業、郵便業：990円
• コンビニ・スーパー：1,000円
• 宿泊業、飲食サービス業：950円
• コールセンター（テレフォンオペレーター）：1,462円

家庭教師が一番高いですが、コールセンターも1,462円とかなり高い時給設定です。

これまあくまで全国平均なので、地方によっては多少差異はありますが、求人広告を眺める限り、概ね上記の通りかと思います。

どこの地域であっても、最低時給1,000円は超えるコールセンターが必ず見つかります。

コールセンターの時給が高いのは「辞める人が多いから」

コールセンターの時給が高い理由というのは単純で、辞める人が多いからです。

ただ、辞める人が多いからと言って仕事がキツイというわけではありません。

それどころか、私を含めコールセンターの仕事は楽すぎると感じている人が大勢います。

時給が高くて仕事が楽なのに、どうして辞める人が多いのか。それはコールセンターの仕事は、人によって”合う""合わない"がハッキリと分かれるからです。

コールセンターは早い段階で合う合わないが分かるので、合わない人はすぐに辞めていく

コールセンターは上記事「コールセンターの仕事が楽すぎる3つの理由」に記載した通り、決してキツイ仕事ではありません。

また、多くの人が心配しているであろうクレーム電話については、クレームの少ないコールセンターを選べばそこまで心配せずに済みます。

ただ、1日中座って電話を取り続ける仕事なので、合わない人がいるのは確かです。

また、お客様の顔が見えるわけではなく、次々と顔も見えない人からの問い合わせを処理していくので、人間味とでもいうのでしょうか、人の温かさみたいなものを感じられないのも確かです。

加えて、コールセンターは他のオペレーターと連携して作業をすることがないので、職場での人間関係が気薄になりがちです。

ただ、私のようにそもそも職場での人間関係構築に興味のない性格であれば、むしろコールセンターで働くのはメリットになります。

しかし、職場での人間関係を大切にしたいという人は、楽しくないと感じるかもしれません。

こうした理由で、仕事内容がきついきつくないに関わらず、辞めていく人が多いのです。

また、研修中やOJT中であれば、辞めたいと思った時にすぐに辞められることもあり、常に人員確保に悩んでいるセンターが少なくありません。

正社員の仕事が見つかるまでの"つなぎ"で入る人も多い

コールセンターには主婦や大学生、フリーター以外にも、30代〜50代で正社員の仕事が見つかるまでのつなぎで入社してくる人も大勢います。

コールセンターは採用にあたって経験や学歴を求められませんからね。どんな人でもじゃんじゃん採用します。

当然、つなぎで入る方はそう長い期間働かずに辞めていくので、こうした方達の存在もコールセンターの時給が高い理由に繋がっています。

また、上で述べたようにコールセンター内の人間関係は気薄になりやすく、プライベート状況などを他のオペーレーターに悟られることがありません。そのため、変な言い方ですが辞めやすい仕事でもあるのです。

仕事が合う人にとってはメリットしかない

コールセンターは肉体的な辛さが皆無なので、仕事後のプライベート時間を大事にできます。

また、上の「コールセンターにおける人間関係」に記載した通り、人間関係で悩むことが少ないため、ストレスなく仕事を続けられます。

そのため、仕事内容が自分に合っていると思える人には、メリットが多いと言えます。

時給も高いので尚更ですね。

私もこうしたコールセンターのメリットがとても気に入っていて、かれこれ5年以上も続けている人間です。

はっきりと断言できるのは、コールセンターの時給は高いですが、時給が高いからと言って変に身構える必要はないということです。

稼ぎたいと思っている方は、躊躇なく飛び込んでみると良いですよ。