コールセンターで働いていると、誰でも1回はクレームを受電することがあります。
クレームとは本来「正当で当然の権利として要求する。損害賠償、支払い要求など。」を意味しますが、コールセンターにおいては、単に「実店舗の店員の態度が悪かった」「サービスがわかりづらい」「機会の操作がしにくい」などの苦情電話も「クレーム」と一括りにして呼びます。
クレーム電話は、当サイトでは何度も言っているように、クレームの少ない種類のコールセンターで働いて、しかるべき対処方法さえ意識しておけばそこまで身構えるものではありません。
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クレームや苦情の入電が多いコールセンターと少ないコールセンター
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コールセンターでクレームや苦情を受電した時の完璧な対応方法
コールセンターで働く上で、クレーム対応はつきものです。 種類によってはクレームが少ないコールセンターもありますが、それでも働き始めたら一度はクレーム電話を受電することになるでしょう。 クレームは自分に ...
また、コールセンターでは、お客様がオペレーターを指名することは基本的にできないので、一回電話が切れてしまえば、もう同じクレーマーからの電話は自分には入らないのが普通です。
ただ、中にはすごい暇人のクレーマーもいます。
毎日のように同じような内容のクレームを電話してくる暇人クレーマーです。クレームというより、もはやイタズラ電話ですね。
毎日電話してくるものですから、当然オペレーターの誰かが、1日に1回はそのクレーマーからの電話を受電しています。そのため、私の電話機にも数日に1回はそのクレーマーからの電話が入りました。
毎日毎日電話してくるものですから、こちらも電話を取って声を聞いた瞬間「あ、またこいつか」と反応できるようになりました。
今回は、そんな暇人クレーマーの中でも、特にうざかった3人のクレーマーを紹介します。
たわけババア
事あるごとに「たわけぇ!」と怒鳴り散らすババア。
声から推定するに70代前後。
携帯電話会社のコールセンターに勤めている時に、しょっちゅう彼女から入電がありました。
どうやら、"一応"携帯電話の契約者ではあるようで、非通知でかけてくるものの、契約内容確認のため電話番号などを聞くと答えてはくれました。
ただ、その答え方が「いいか!一回しか言わないからよう聞いとけよ!0◯0-◯◯◯◯-◯◯…(超早口)」
番号の部分を超早口で言ってくるため、全く聞き取れないのです。
聞き取れないので当然、「聞き取れなかったので、もう一度教えて頂けますか?」と聞くと
「たわけぇぇぇぇぇ!!!」
と怒鳴り散らす婆さんでした。
また、「契約をプランBにして、毎日50分通話したら請求金額はいくらになるんや?(これも超早口)」と聞かれ
「プランBにして毎日50分の通話ですね。確認しますので少々お待ちい…」
「たわけぇぇぇ!!!すぐ答えんかぁぁぁい!!!」と怒鳴り散らす始末。
とりあえず「たわけ!」と言いたいのでしょうね。
でも、なぜかたまにえらく機嫌の良い日があり「いつも丁寧な対応ありがとうね」と言ってくることもありました。どう反応していいのかわかりませんでしたが。
しかしこの婆さん、ある時を境に全く電話してこなくなりました。
私が働いていたコールセンターでは、ほぼ全員のオペレーターがこの婆さんの存在を知っていただけに、「歳も歳だろうし、まさか死んだのでは?」という噂が流れていました。
電話口ではとても元気だったので、すぐに亡くなることはないと思いますが、さて今はどうしていらっしゃるのでしょう。
一人で永遠と話続けるオッさん
これも携帯電話会社でオペレーターしていた時に、よく入電してきたクレーマー。
一番うざいと思っていた人です。
このオッさん、とにかくあらゆる方向の愚痴をまきちらす人間で、もう業務内容とは関係ない話ばかりしてきました。
政治、経済、世界情勢のこと…しかも「おまえは◯◯首相についてどう思っているんだ?なんだ、そんなこともわからんのか?高校出てるのか?」などと、聞いててムカつく話し方です。
あまりにもウザかったので、一度ヘッドセットを外して5分くらい放置していました。
5分後にヘッドセットを付け直して、もう電話切れてるかな?と思ったら、なんと一人でずっと話続けているのです。
「おまえのとこの会社は金儲けさえできれば何でもいいのか?ん?」などと、こっちは相槌すらしていないのに話続けています。ちょっと寒気がしましたね。
そのまま数分放置しても、まだ一人で話続けているので、「あ、お客様、電波が悪いようなんでお声が届きません、お客様ーお客様ー」と聞こえないふりをすると
「てめぇ!!!このギャフベロハギャベバブジョハバ!!!」と喧嘩中の猫のような声で発狂して、切られました。
ちょっと頭のおかしな可哀想な人でしたね。普段何をしているのでしょうか。
元従業員と思われるヒステリックおばさん
あまりにもコールセンターの内部事情に詳しい元従業員のおばさん。
「◯◯の画面を開きなさい。そこに◯◯と書かれてあるでしょ。」「あんたは2階のフロアで電話とってんのか?それとも3階か?」などと、従業員しかわからないことを言ってきます。
しかも、そこそこ長く働いていたのか、製品情報についてもかなりの知識があるようで、一介のオペレーターではわからない質問もされました。
「ちょっと確認致しますので…」と言うと、「そんなこともわからないの!?あんた何年仕事やってんのよぉぉぉぉぉ!!!」と突然ヒステリックを起こします。
また、コールセンターで働いていた時に余程嫌なことがあったのでしょうか。「◯◯部長のアホはまだいるの?あいつの言うことは聞くなよ」などと、従業員を名指しで中傷してくることもありました。
いつも非通知で電話してくるので、このオバはんの正体はハッキリとわかりませんが、一つ言えるのは職場で相当嫌なことがあってコールセンターに恨みを持っているのは確かです。理由はわかりませんが。
不満を溜め込みすぎて頭がおかしくなった人なのかもしれません。
こんな風にだけはなりたくないな…と思わせる哀れなおばさんでした。
世の中にはいろんな人がいるなと思って泣ける
世の中には色んな人がいます。特にネットや電話といった顔が見えない場所では、人間は特に本性が出やすいようで、コールセンターでは様々な人間の姿が垣間見えます。
もし自分の家族が、自分の見えないところでこんなクレーマーみたいなことをしていたらと思うと、ただただ泣けてくるばかりです。
自分は絶対こんな人間にはならないようにしようと、反面教師にするべきだと思いましたね。