コールセンターでの仕事における「大変なこと」は、探さずとも様々な場所で見たり聞いたりできます。
当サイトでも以前、「コールセンターの仕事で大変だと思うこと」という記事を投稿しました。
コールセンター業務に興味のある人なら、一度は「コールセンターの仕事は大変」という話を聞いたことがあるでしょう。
コールセンターの仕事は、世間的に大変な部分や嫌な部分の方が目につきやすいようです。確かに「クレーム電話が多い」という話はよく聞ききますし、想像しただけで嫌になりますよね。
ただ、実際にはコールセンターの種類によってクレームの多い・少ないは変わりますし、基本的にクレームを処理するのは私たちオペレーターの仕事ではありません。
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クレームや苦情の入電が多いコールセンターと少ないコールセンター
コールセンターで働こうと思っている人が懸念を抱いていること第1位は「クレームが多そう」というイメージではないでしょうか? コールセンターで働いていると、確かに多かれ少なかれクレームを受電する機会があり ...
なので、個人的にコールセンターで働くことに大きなストレスは感じていません。しかし、ネガティブな口コミというのは広まりやすいものです。
では、「逆にコールセンターの仕事において楽なことって何?」というのを考えてみました。
そこで今回の記事では、私の5年以上のキャリアの中で感じた、コールセンターの仕事における楽な部分をまとめてみました。
楽だと思うこと その① 肉体的疲労が皆無
コールセンターの仕事はオフィスワークの一種です。
極端な言い方をすれば、デスクに座って電話を受けるだけなので、肉体的疲労は全くありません。
私は最長1日13時間コールセンターで働いたことがありますが、勤務後は普通にジョギングに行っていました。
また、オフィス内なので当然夏はクーラーが効いてますし、冬は暖房が効いています。
オフィス環境も申し分ないです。
コールセンターは、ビルのワンフロアを借りて設置されることが多く、専用の休憩室はそれなりの広さがあります。ビル側で清掃のアルバイトさんを雇っているので、オフィス、休憩室、トイレ等、施設内は常に清潔です。
喫煙スペースも設けられているので、タバコを吸うためにわざわざ外に出なくて良いです。
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今時珍しい。コールセンターは喫煙者にとって居心地の良いバイトである
世界的な禁煙ブームが到来しています。 飲食店はもちろん、街中や駅のホームでも禁煙のオンパレード。 最近では、喫煙ダンスフロアと禁煙ダンスフロアを分けているクラブ(ディスコ)まで登場しているのはご存知で ...
アルバイトの多くは大なり小なり肉体的疲労がありますが(例えばコンビニなら立ちっぱなしで足が痛いなど)、コールセンターの仕事中において肉体的疲労、肉体的ストレスは微塵にも感じません。
ただし、肩こりなどには注意!
とは言え、長時間の座り作業になるので、人によっては肩こりや腰痛を発することも少なからずあります。
コールセンター内に一人は肩こり・腰痛で悩んでいる人がいるので、これから働く人もデスクワーク姿勢だけは意識しておいた方が良いかと思います。
私は予防策として毎日寝る前に15分のストレッチを行っていました。たった15分ですが、これだけで全然予防できますよ。
楽だと思うこと その② 人間関係が楽
コールセンターでは、他のオペレーターと連携をとって仕事をする機会が殆どありません。
基本的には、常にお客様に1対1で応対します。そのため、またまた極端な言い方ですが、自分がミスをしたら自分だけに跳ね返ります。他のオペレーターにミスが被ることは、基本的にはありません。
普通の会社であれば、やれ書類がどうした、やれ早く客をさばけなど、嫌でも同僚の仕事ぶりが目につきます。しかし、コールセンターは基本的に個人プレーなので、周りのオペレーターが仕事できようが仕事できなかろうが関係ありません。
また、休憩時間なども各自バラバラなので、悪い言い方をすれば人間関係が気薄になりやすいですが、良い言い方をすれば人間関係を構築したい人は積極的になれば構築できるし、興味がない人は一匹狼でいられます。
自分のスタイルに合わせて職場の人間関係を築けるので、他の仕事より人間関係で疲れることがありません。
コールセンター内の人間関係については、以下の記事でも詳しく書いています。
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コールセンター内の人間関係には"他人に合わせなくて良い”気軽さがある
コールセンターは、現場で働いている人同士で連携をとって作業することが少ないです。 そのため、毎日見かけるけど話したことがないという人もたくさんいます。また、各オペレーターで休憩に入るタイミングは異なる ...
私は性格的に来るもの拒まずですが、職場で積極的に人と仲良くしようというタイプではありません。コールセンターでは、私みたいな性格の人は仕事しやすいと思います。
楽だと思うこと その③ シフトを希望通りに組みやすい(シフト自己申告制)
コールセンターでは、月の半ばになると来月のシフト希望休を出します。
シフトの希望休はほぼ通ります。もちろん、どうしても人が足りないので出て欲しいとお願いされることも少なからずありますが、基本的には何も言われることがありません。
なぜかと言うと、理由は二つあります。一つは「コールセンターは勤務している人数が多い」ということと、二つ目は「常に新人を取り入れているから」です。
コールセンターは小さい規模でも50人近くいますし、大きい規模になると100人以上のオペレーターが常時勤務しています。
また、辞めていく人がいる一方で、常にオペレーターを募集しているので「人が足りない」という状況になりづらいです。
そのため、大抵のシフトは通りますし、当日欠勤が出たからと言って休日出勤をお願いされることもありません。
また、上記コールセンター内の人間関係にも記載していますが、希望休の理由を聞かれることがない(オペレーターの数が多いので、一人一人にいちいち希望休の理由など聞かない)ので、普通の仕事より気を使わずに希望休を出せます。
ただし、コールセンターによっては、普段から欠勤や遅刻が多い人には「希望休を出させない」というペナルティもあるので、日頃から体調管理などには十分気をつけておきましょう。
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コールセンターで当日欠勤や遅刻をすると何が起こるのか
会社という組織で働く以上、当日欠勤や遅刻をしてしまうのは良くないことです。 コールセンターでもそれは同じです。しかし、コールセンターは普通の会社とは異なる点があります。 それは、一人のオペレーターが欠 ...
慣れたらすごく楽なので抜け出せなくなるのがコールセンター
コールセンターでの仕事は、人によって合う・合わないが早い段階でハッキリと別れるので、合わない人は早々にやめていきます。
そのため、「入れ替わりが激しい」「常に募集している」という事実から「もしかしたらとんでもなく大変な仕事かも?」と思われがちですが、一方で数年以上長く続けている人が多いのも事実です。
私のように肉体的・人間関係的ストレスが大嫌いで、且つ好きにシフトを組める人間にとっては申し分のない環境なので、続ける人は本当に長く続けますし、中にはそのまま社員になる人も珍しくありません。
慣れたら仕事は楽なので、一度コールセンターにハマったら他の仕事に就けず、色々なコールセンターを転々とする人もいるくらいです(私もその一人です。今は落ち着いていますが)。
確かに大変な部分もありますが、こうした楽な部分にも目を向ければ、働いてみるメリットが十分大きい業種だと思います。