高校生でもバイトできるコールセンターの数は、全国的にとても少ないです。
コンビニやガソリンスタンド、チェーン店レストランであれば、高校生でもバイトできる店を探すのは容易です。
しかし、コールセンターとなると相当難しいです。地域によっては1件も見つからないかもしれません。
ですが、「発信(アウトバンド)」や「事務作業の一環に電話受付もある仕事」なども含めれば、実は高校生でも働けるセンターはいくつか存在します。
私が現在働いているコールセンターでは、高校生の応募は見送らせていただきますが、私自身は高校生の頃に、実際に他のコールセンターで勤務していた経験があります。
コールセンターの仕事は座りっぱなしで肉体的疲労が皆無なので、他のバイトよりは楽です。興味を持っている高校生の方は多いでしょう。
そこで今回の記事では、コールセンターに興味がある高校生に向けて
- 高校生でも働けるコールセンターの仕事内容
- コールセンター求人の探し方
について詳しく述べていきます。
そもそも、どうして高校生を雇わないコールセンターが多いのか
高校生を雇うコールセンターの数が少ない最大の理由は、コールセンター側が「高校生は社会経験がないため、ビジネスマナーがない」ことを懸念しているからです。
コールセンターでは、お客様から私たちオペレーターの顔が見えません。
他の業種であれば、顔や容姿からあなたが高校生と判断できるので、多少ビジネスマナーを心得ていなかったり、たとえ仕事がおぼつかなくても、大目に見れてくれるお客様もいます。
私なんかは、高校生が働いているのを見ると、それだけで関心しますし「頑張れ」と心の中で応援するくらいです。
しかし、顔の見えないコールセンター業務においては、お客様はオペレーターが高校生かどうかは分かりません。
そのため、ビジネスマナー(特に言葉遣い)には、とても敏感になる必要があります。
そして、社会人であればわざわざ教えるまでもない内容であっても、高校生のバイトには一から丁寧に教えなければいけない内容が、コールセンターには多々存在します。
言葉遣い然り、パソコンの基本操作やタイピングなど(もちろん出来る高校生もいますが、やはり社会人よりは少ないです)。
こうした理由により、高校生の応募を見送るコールセンターが多いのが現状です。
高校生でも働けるコールセンター
高校生でも働けるコールセンターで、所謂「受信(インバウンド)」の仕事は本当にごく少数です。
しかし、「発信(アウトバウンド)」や「仕事の一環に電話対応もある事務」であれば、高校生でも募集しています。
発信(アウトバンド)
発信コールセンターは、その名の通り、コールセンターからお客様へ発信を行うコールセンターです。
高校生でも応募可の発信コールセンターの仕事内容の多くは、営業活動のアポイントを取る、一般に言うテレアポです。
テレアポの仕事は、受け身一辺倒の受信コールセンターとは違い、こちらから営業をかける仕事です。
テレアポはある程度、お客様へ話す決まり文句が決まっているので、受信コールセンターほどビジネスマナーを重視されません。
また、受信コールセンターのように幅広い内容について話すわけではありません。
そのため、最低限の言葉遣いができていれば構わないという理由で、高校生も募集しています。
発信コールセンターの仕事は、時給1,000円以上の求人が多いため、高校生のアルバイトにしてはまずまずと言える給料を貰えます。
また、アポイントを取ることができればインセンティブを貰えます。
アポイントを取れなくても、減給されることはありません。
リスクはないので、興味があれば是非ともおすすめしたい仕事です。
ただ、やはりお客様の中には、営業電話を鬱陶しく思い、暴言を吐いたりする人やガチャ切りをする人も少なからずいます。
高校生が始めてのアルバイトで、こうした性格の悪いお客様に当たってしまうと、精神的に参ってしまうかもしれません。
この辺りは覚悟しておいた方が良いでしょう。
ただ、肉体的疲労は皆無です。
また、他のアルバイトとは違い、ジュースを持ち込んで暇な時に飲んで良いのでリラックスしてのぞめます。
友達と一緒に働けば、嫌な客に当たっても励ましあえるでしょう。
事務作業の一環に電話受付もある仕事
仕事の7割は上で述べたテレアポと一緒ですが、残りの3割はパソコンへのデータ入力を行います。
データ入力では、アポを取るために電話をしたお客様の名前や住所、電話番号などの個人情報をパソコンに打ち込みます。
多少タイピング力が必要とはなるので、自信がない人は以下の記事にも記載しているe-typingで「レベルC」を出せるようになっておいた方が良いです(パソコンのみで動作可)。
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コールセンターで働くのに必要なタイピング力はどの程度?
どのような内容のコールセンターであれ、働く以上は必ずパソコン入力を行います。 そこで疑問なのが「タイピング能力がない(または低い)けど、コールセンターで働けるのか?」ということ。 実際のところ、全くパ ...
高校生が働けるコールセンターバイト求人の探し方
高校生が応募可能のコールセンターバイト求人案件の掲載数が最も多い媒体は、タウンワークという求人サイトです。
有名な媒体なのでご存知の方も多いでしょう。
求人媒体全体で、コールセンターの求人案件が一番多いのはアルバイトEXですが、「高校生でも応募可」のコールセンターに限定すると僅差でタウンワークが多いように思えます。
タウンワークで案件を探す場合、
- 検索窓に「コールセンター」と打ち込み
- 「ぴったり条件検索」の「特徴」より「高校生応援」
にチェックを入れて検索をかけます。
検索結果に出てきた求人案件で気になるものがあれば、「詳細」を見てみましょう。
時期によっては、派遣会社が募集をしているケースが多いかもしれません。
派遣会社がコールセンターのアルバイトを募集するのは、珍しいことではないので、派遣か直雇用かは特別気にする必要はないでしょう。
派遣か直雇用かで、特にメリットやデメリットが生じることはありません。
また、もしタウンワークで条件に合う案件が見つからない場合は、アルバイトEXでも探してみることをおすすめします。
アルバイトEXは、タウンワークとは異なる求人案件が掲載されているので、タウンワークで条件に合う仕事が見つからなくても、アルバイトEXなら見つかることもあります。
コールセンターは高校生におすすめか?
コールセンターの仕事は、「楽」を優先するのであればおすすめですが、「楽しさ」を求めるのであれば、おすすめしません。
確かに、コールセンターの仕事は肉体的疲労がない上に、仕事中にジュースを飲めますし、休憩室はとても綺麗なので労働環境は快適です。
他のアルバイトに比べると、圧倒的に楽です。
しかし、コールセンターは常にお客様と1対1で対応をする仕事です。
他のオペレーターと何かを協力・連携して仕事をすることはありません。
これは他のバイトと大きく異なる点です。
そのため、悪く言えばアルバイト先の人との関係が気薄になりがちで、良く言えば干渉されないので気が楽と言えます。
コールセンターの人間関係については、以下の記事にも詳しく記載しています。
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コールセンター内の人間関係には"他人に合わせなくて良い”気軽さがある
コールセンターは、現場で働いている人同士で連携をとって作業することが少ないです。 そのため、毎日見かけるけど話したことがないという人もたくさんいます。また、各オペレーターで休憩に入るタイミングは異なる ...
私個人は、コールセンター独特の「他人に気を使わなくて良い人間関係環境」は非常に好きです。
ただ、高校生くらいだと、どこのバイトに行っても年上の人達から可愛がられる年代なのです。
バイト先の人間関係が気薄になりがちなコールセンターで働くのは、少しもったいないのかな?とも正直思います。
とはいえ、楽で時給が高い仕事であるのは間違いありません。
バイト探しの条件に「楽」と「高時給」を優先する高校生の方々は、一度経験として働いてみてはいかがでしょうか。